「クリエイティビティ」ってどんな意味?クリエイティブやオリジナリティとの違いは?

芸術や制作の仕事に携わる方であれば、日常的に付き合っていかなければならないのがクリエイティビティです。

クリエイターやクリエイティブという言葉が示す通り、クリエイティビティを糧にして成立する職業が存在するのです。

一方で芸術や制作関係以外の仕事であっても、クリエイティビティが要求される場面はしばしば。そんなクリエイティビティに注目し、意味や用法などについての詳細に迫っていきましょう。

この記事の内容

クリエイティビティってどんな意味?

クリエイティビティが英語に由来する言葉であることは想像がつくはずです。

しかし、例えばクリエイティブやオリジナリティなどとの違いを明確に答えられるでしょうか。

そこでまずは元の言語に遡り、意味を確認していきましょう。

クリエイティビティは英語「creativity」が由来

クリエイティビティは英単語“creativity”のカタカナ語です。“creativity”の語源はラテン語の“L.creare”にあるとされています。

ちなみに“L.creare”の意味は産む・創り出すというものです。

この精神性は“creativity”およびクリエイティビティにも受け継がれているといえるでしょう。

新しいものを考える力「創造力」

語源や由来から考えると、クリエイティビティの意味は創造力もしくは創造性です。既にひながたや前例のあるものを製造したり、再生産したりする行為とは正反対の性質を持ちます。

つまりゼロベースから新たなものを創り出す、既製品ではない新しいひながたを自ら産み出すという行為を指すということです。

法律用語としてのクリエイティビティ

クリエイティビティは法律用語としても使われます。法律用語としてのクリエイティビティは創作性を指し、いわゆる著作権や知的財産の概念を扱います。

裁判において著作権や知的財産が争点となる場合は、必ずといってよいほど創作性や類似性が問われます。

つまり原則として最初に創作した人が正であり、類似や模倣の要素があると判定された人は負ということになります。

クリエイティブの意味とは異なる?

クリエイティブもクリエイティビティと同様に、英語に由来する言葉です。英語で表記すると“creative”が形容詞、“creativity”が名詞で両者は品詞の異なる派生語同士という密接な関係です。

一般的にいえば、クリエイティブとは創造的というニュアンスです。ただしクリエイティブにはいわゆる業界用語の側面があります。

具体的には広告やデザインの分野で使われており、作品もしくは作品用の素材を指す場合や、制作者や制作グループを指す場合もあります。これは日本語表現特有の用法です。

クリエイティビティが語源の通り創造性を示すのに対し、クリエイティブは場面において使い分けがなされるという点に注意が必要です。

クリエイティビティの使い方と例文をチェック

ここでクリエイティビティの具体的な使い方をご紹介します。例文を見ていきましょう。

例文

様々な体験を経て芸術作品そのものを模倣するのでなく、作者の思想や時代背景といった因果関係を理解することが肝心であると考えるようになった。このアプローチ法はクリエイティビティを高めるのにも役立つだろう。

例文:クリエイティビティを持った人材

日々のルーチンワークを淡々とこなす人材はもちろん必要だ。しかしそのほかに今までにない仕事のやり方を考えたり、もしくは既存のオペレーションを劇的に短縮したりするようなクリエイティビティを持った人材が欲しいところである。

例文:クリエイティビティがない

人から言われたり、教わったりした仕事のみこなしているだけではライバルに差をつけることはできない。クリエイティビティがない人間は組織の中で優位に立つことができないのである。

クリエイティビティの類語や簡単な言い換えはある?

クリエイティビティには類語や簡単な言い換えの言葉が存在します。代表的なものとして創造力・創造性・独創性の3つが挙げられます。

いずれもキーワードは創造を意味する「創」にあるといえるでしょう。

創造力

創造力とは文字通り、創造する力のこと。後述する創造性との違いとして、創造力は能力のひとつと位置づけられます。

つまり知力や技術力といったように、人物の能力を表す一項目として創造力が扱われるということです。

創造性

便宜的に説明すれば、創造性は創造という行為の名詞形といえます。

実のところ創造性については絶対的な定義が存在しません。古くより多くの研究者がこのテーマに挑んでいますが、決め手となる説は現れていないとされています。

独創性

独創性とは独自の考えによって新たに物事を創り出す性質のことです。

独自性というだけでは不十分であり、独自性に加えて創造の要素が必要です。

合わせて知っておきたいクリエイティビティの関連語

最後にクリエイティビティの関連語をご紹介して締めくくります。

クリエイティビティを活かして仕事をする上では欠かせないものばかりです。

是非この機会に合わせてマスターしましょう。

クリエイティビティとイノベーション

イノベーションとは簡単にいうと革新もしくは変革のことです。ただし発明と異なる点として、既存の資源やリソースを使ってもよいとされています。

既成の資源を使用しながらも、これまでにない発想や組み合わせによって新しい価値を産み出せるのがイノベーションの特徴です。

クリエイティビティがゼロベースから新たに創造するという性質を持つことを考慮すると、イノベーションとクリエイティビティは似て非なるものであると考えられるでしょう。

クリエイティビティとオリジナリティ

オリジナリティは独自性のことです。ユニークさといってもよいでしょう。

つまり他にない・類似するものがないという点をクリアすればOKであり、新たに何かを創造する必要はないともいえます。

よってクリエイティビティがなくともオリジナリティが成立する場合はあるということです。

例えば野球のバッティングやピッチングにおいて、他に誰も駆使していないフォームをただ一人実践しているという状況があれば立派なオリジナリティです。

王貞治氏のフラミンゴ打法や野茂英雄氏のトルネード投法は、後に模倣するプレイヤーが何人も現れるほどに独特なフォームでした。彼らはその点においてオリジナリティを発揮したのです。

クリエイティビティとイマジネーション

イマジネーションとは想像あるいは想像力のことです。またそのほかに、構想や空想、構想力という意味もあります。

よりクリエイティビティに近いのは、構想や空想に関するニュアンスの方でしょう。

イマジネーションの内容は正に自由であり、創造的でなければならないという制約はありません。

イマジネーションの結果が偶然創造的な内容になることはあっても不思議ではないはずです。

むしろイマジネーションを経たからこそ、クリエイティビティあふれるアイデアが実現するということもあるでしょう。

クリエイティビティとイマジネーションは性質上異なるものです。しかし思考のプロセスにおいては、とても親しい関係性のある言葉だといえます。

まとめ


クリエイティビティは仕事の上ではもちろん、日常生活や人生においても非常に大事な要素です。

例文で述べたように、人間はルーチンワークや型通りの生活に収まりがちです。それは必要以上の労力を負担したり、ストレスを抱えたりしたくないからです。

しかし時として定型的な日常から脱却したい、という衝動に駆られる時はないでしょうか。

このように型にはまった生活から抜け出したいという衝動こそが創造性の欲求、すなわちクリエイティビティの原点です。

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