「パートナーシップ」の意義を考えよう!ビジネス上でけじゃない?意味や使い方を解説!

パートナーといえば誰もが知る言葉です。公私を問わず様々な場面で使われていますよね。しかしパートナーの派生語である、パートナーシップはどうでしょうか。

面白いもので、名詞形になっただけで途端にビジネス色が強くなります。パートナーシップが主にビジネスで使われるのは確かですが、意味用法は広範です。

そこで代表的なものを中心に、パートナーシップを解説していきます。

この記事の内容

ビジネスにおけるパートナーシップの意味を詳しく解説

パートナーシップには様々な意味がありますが、やはり基本軸があります。

まずは最も基本的な意味合いを押さえておきましょう。

会社や企業同士の協力関係を意味する

ビジネスにおけるパートナーシップとは、主に会社や企業同士の協力関係を意味します。

協力という点がポイントで、必ずしも提携や合弁に限定されるわけではありません。提携や合弁も含まれるものの、それ以外の協力関係も幅広くカバーしているのです。

合資会社や合名会社に近い形態

ビジネスにおけるパートナーシップとは本来、英米法で認められている共同企業の一形態です。

具体的には複数の人間が金銭・労務・技術などを拠出して結ぶ、共同の営利関係のことです。つまり、元々は合資会社や合名会社に近い形態を指していたということですね。

ただし日本においては、もう少し制限の緩い意味でパートナーシップが使われているというわけです。

パートナーシップの英語「partnership」意味をチェック

パートナーシップは英単語“partnership”に由来するカタカナ語です。

“partnership”には共同関係や協力関係、あるいは合名会社・商社という意味があります。

英国では「ファーム(firm)」と呼ぶことも

英国ではパートナーシップの代わりに、ファーム(firm)と呼ぶことがあります。

ただしファームとパートナーシップは、イコールの関係ではありません。

パートナーシップが契約に基づく関係であるのに対し、ファームは契約を前提としないのが特徴です。

ビジネス頻出!パートナーシップの使い方を例文でチェック

パートナーシップはビジネスシーンの頻出ワードです。

代表的な活用例を3つ紹介します。

パートナーシップを結ぶ(組む)

契約に基づいた協力関係を締結することを、パートナーシップ結ぶ(組む)といいます。

契約を取り交わすという点が重要で、単なる口約束ではいけないということですね。

例文

1ヶ月間の交渉を経て、B社とパートナーシップを結んだ。B社のブランドイメージと、当社にないノウハウを有効活用するのが狙いである。

パートナーシップを強化する

パートナーシップを強化するとは、締結済みの協力関係を強化するということです。

資本を追加投入したり、自社の有力社員を送り込み生産性を向上させたりと、様々なアプローチが考えられます。

例文

R社との合弁事業は非常に好調だ。両社のパートナーシップを強化するため、双方で増資を行うことが決まった。

パートナーシップ契約を解消

パートナーシップ契約を解消するとは、パートナーとの契約を解消し、協力関係を終了させるということです。

契約を解消といっても、必ずしもネガティブな内容とは限りません。

例えば契約を結んだ当初の目的を達成したら、その時点で協力関係を解消するというシナリオもあり得るのです。

例文

X社とのパートナー関係は、来月でちょうど3年になる。。予定通り、3年間で当初の目的を達成したのでこれ以上事業を存続させる必要はない。ついては来月、両社のパートナーシップ契約を解消する予定だ。

ビジネス以外のシーンで使われるパートナーシップの意味

英語の用法とは異なり、カタカナ語のパートナーシップはビジネス以外のシーンでも多く使われています。

場面ごとの主な意味を3つ紹介します。

恋愛におけるパートナーシップの意味

恋愛におけるパートナーシップとは、いわゆる恋愛関係・交際関係のことです。相手を尊重し、健全なお付き合いをするという精神性と考えればよいでしょう。

ただし婚姻届のように、書面による契約書を取り交わすことは定められていません。

また結婚関係とは異なり、関係が終わっても慰謝料が発生することは基本的にありません。つまり、大雑把に括れば口約束に近い形なのです。

結婚や夫婦におけるパートナーシップの意味

結婚や夫婦におけるパートナーシップは、婚姻届に基づく協力関係です。つまり書面に基づく契約関係であり、破棄することは容易ではありません。

仮に離婚するとなれば、契約を反故にするということであり違約金や補償を要求されます。

看護や医療におけるパートナーシップの意味

医療・看護分野におけるパートナーシップとは、医療行為の提供者と患者が、治療に向けて協力していく関係を指します。

サービスを提供する側と受ける側が成立するため、一種の契約関係と見ることもできます。

しかし性質に注目すれば、むしろ信頼関係に近いニュアンスだと捉えるべきでしょう。なお治療完了、もしくは退院をもってパートナーシップは解消されます。

昨今話題に!同性婚におけるパートナーシップの意味や内容

近年、同性愛や同性婚に関する話題はかつてないほど注目されるようになっています。

現在日本では法的に同性婚は認められていません。しかし野党国会議員が民法の改定案を提出し、同性婚を認めるよう訴えるという動きが出てきました。

日本でも少しずつ変化が起こっているのです。現時点で同性婚の受け皿になっているのがパートナーシップ制度です。

パートナーシップ制度について詳しく説明します。

パートナーシップ制度とは?

日本におけるパートナーシップ制度とは、同性間で取り交わす宣誓書を元に、自治体がパートナー関係を認めるという制度です。

いわば、異性間で取り交わす婚姻届の代わりになるものといえます。注意点として婚姻届は民法に基づき法的な保障を得られる一方、パートナーシップ制度には法的な保障がありません。

つまり同性婚に基づくパートナー関係の場合は、行政から法的な支援を得ることができないということです。

パートナーシップ条例やパートナーシップ証明書とは?

現在、国家として日本は同性婚を認めていないと述べました。しかし自治体レベルでは徐々に同性カップルを支援する体制が進行しています。

先述のパートナーシップ制度の他、パートナーシップ条例やパートナーシップ証明書というものも整備され始めました。

先駆者となったのが東京都渋谷区です。2015年4月、区内在住の同性カップルを「結婚に相当する関係」として認めると決定しました。

そしてパートナーシップ証明書という公的な文書を発行し、行政として同性カップルの権利を支援するようになったのです。

同時にパートナーシップ条例を施行し、パートナーシップが証明されるカップルに対して法的な保障を行うことを表明しました。

つまり、同性カップルでも行政サービスの一部を利用できるよう規制緩和したのです。行政としては国内初の試みで、歴史的な一歩ともいわれています。

パートナーシップの付く言葉をまとめてみた!

ここまで紹介してきた他にも、パートナーシップの派生語は沢山あります。

派生語の中でも、カタカナ語を組み合わせた4つのフレーズを紹介します。

リミテッドパートナーシップ

リミテッドパートナーシップとは有限責任組合や合資会社に相当します。

主に米国を中心として認められている企業形態の1つです。事業全体の責任を負うゼネラルパートナーと、出資額を責任限度として利益配当を受けるリミテッドパートナーから構成されるのが特徴です。

ゼネラルパートナーシップ

ゼネラルパートナーシップは、2名以上のゼネラルパートナーによる共同事業体のことです。

リミテッドパートナーを介入させず、事業全体の責任を負うゼネラルパートナーのみで運営するのが特徴です。

パートナーシップキルト

パートナーシップキルトとは、NHK番組「すてきにハンドメイド」が主催する企画の1つです。

まず、抽選に当選した全国のキルト作家が各自のキルト作品を番組に送ります。そして番組側で各作家の作品を組み合わせ、1つの大きなキルト作品にするという大がかりなプロジェクトです。

間接的ではあるにせよ、作家全員の共同作業でキルト作品を仕上げるという様からパートナーシップキルトの名が付きました。

完成した作品は、毎年開催されるキルトフェスティバルにて展示されています。

パートナーシップナーシング

パートナーシップナーシングは看護師が2人1組のペアを組み、複数の患者を受け持つ体制のことです。

元々は福井大学医学部附属病院看護部が考案した形態でした。今では正式に理論化され、パートナーシップナーシングシステム(PNS)として全国的に採用されています。

ペア同士が互いの特性・能力を活かし、情報を共有しつつ管理運営していくのが特徴です。

少人数でありながら、高い効果を上げられる点が評価につながっているということですね。

パートナーシップの同義語や反対語をチェック

パートナーシップには同義語、反対語ともに存在します。それぞれ主なものを紹介します。

同義語

協力関係

協力関係とは、複数の主体が目的のために力を合わせる関係のことです。国家や企業、あるいは夫婦や友人など、あらゆるものや人が主体になり得ます。

共同関係

共同関係とは、一緒に何かを行う関係のことです。協力関係というよりも直接的な意味合いが強く、その場に居合わせたり、共に行動したりといった関係性を指します。

反対語

対立関係

協力関係の反対語に当たるのが、対立関係です。目的や理念などが合致せず、反目し合う関係のことを指します。

仕事においてパートナーシップを結ぶメリットとは?

最後に、仕事においてパートナーシップを結ぶメリットに触れて締めくくります。

パートナーシップが有効に機能する場合とは、どんな時でしょうか。能力や立場などに限界もしくは制限があり、自分一人では目的を達成できない時が主でしょう。

パートナーシップナーシングが好例です。小さな病院において、AさんとBさんという二人のナースがそれぞれの担当患者を割り振った場合を想定しましょう。

もしもAさんの不在時に、Aさん担当の患者が突然苦しみ出したとするとどうでしょうか。そこでBさんが「自分の担当患者ではありません」などと、対応を拒絶するのは非現実的ですよね。

やはりパートナーシップナーシングを運用すべきです。パートナーシップには、独力では不可能な課題や目的を達成できる可能性があります。

ビジネス、プライベートとともに当てはまるといえるでしょう。

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