「マイルストーン」の意味と用法とは?マイルストーン運用のメリットも解説!


進捗や工程を管理する立場にとって必須というべき概念が、マイルストーンです。例えば年単位の長大な計画を立てるといっても、現場としては月ごとの具体的な動きを考える必要がありますよね。

年単位の長期計画を長距離ドライブに例えるなら、月ごとの目標地点は道の駅に相当します。

昔の呼び方であれば宿場町や一里塚と呼んでもよいでしょう。いわばマイルストーンとは、一里塚のことなのです。

前提知識を踏まえて、マイルストーンの意味や用法に注目してみましょう。

この記事の内容

マイルストーンはビジネスシーンでどんな意味?

マイルストーンはビジネスシーンでよく使われる言葉です。用途としては一日二日で仕上げられる仕事ではなく、長丁場の仕事に関する題材で登場します。

しかし、カタカナ語のままでは意味がわかりづらいですよね。

まずは和訳に即して意味をチェックしていきましょう。

マイルストーンの意味はプロジェクトなどの「中間目標点」

マイルストーンとはプロジェクトのような長期計画における、中間目標点のことです。

ランドマークのような目印とは異なり、自らの手で設置するという点が肝心です。

マイルストーンは人の手によって設置されるものであり、目標や意志が介在するという点を押さえておきましょう。

マイルストーンとは日本語で「里程標」「一里塚」

マイルストーンを日本語で表現すると、里程標や一里塚に相当します。よく知られていて呼称も明快なので、一里塚を取り上げましょう。

一里塚の誕生は江戸時代に遡り、江戸の日本橋を起点として全国の街道に作られました。

ちなみに名の由来は、一里(約3.927Km)ごとに一個の間隔で設置されたことによります。

成果物そのものを指すこともあり

「マイルストーン=中間点」と、機械的に変換してしまっては本質を見逃します。

後述する英語の“milestone”を紐解けばわかるのですが、マイルストーンには偉業を成し遂げるという意味もあります。

日本語でいうところの前人未踏の偉業、と表現すればわかりやすいでしょう。人が辿った軌跡が新たな道となり、終着点がマイルストーンになるのです。

例えば、スポーツで世界記録を更新するような出来事を想定するとよいでしょう。

文字通り新しい道が切り開かれ、前人未踏の領域に達するというわけですね。

英語「milestone」は全く違う意味で使われる?

マイルストーンは英単語“milestone”に由来します。英語圏では“milestone”を、歴史に刻む・金字塔を打ち立てるといったニュアンスで使います。

カタカナ語のマイルストーンは、中間目標点という意味がメインですよね。ところが英語圏の用法では、偉業を成し遂げるという意味合いが強いのです。

つまり、後世に残るような実績こそがマイルストーンだと考えられているわけですね。

ビジネス会話の中で使われているマイルストーンの具体的な例文

ビジネスシーンでマイルストーンがよく使われていることは、ご存知の通りです。

会話文の中で、マイルストーンがどのようにやり取りされているかを考えてみましょう。

例文

「年間で前期比10%の経費削減を図ろう」
「マイルストーンとして、3ヶ月刻みで2.5%ずつ削減することにすればよいでしょう」

例文

「各年次の目標までは策定できたね」
「次は作業レベルのタスクを設定しなきゃ」
「うーん、タスク管理か。そしたら、マイルストーンの出番」
「年ごとにマイルストーンを作るわけだね」
「まず年次の目標を達成するためのマイルストーンを考えるんだ」

例文

「イチローのスゴさってわかる?」
「イチローいわく、記録のためにプレーしているわけじゃなく、普段の積み重ねがいつの間にか記録になっていったんだって」
「マイルストーンの捉え方からしてもう、ちょっと日本人と違うね」

例文

「ウチもマイルストーン払いを導入しましょう」
「マイルストーン払いってナニ?」
「報酬付与方式の1つですよ。作業の工程や品質に応じて分割払いするんです」
「うーん、出来高制と何が違うの?」
「一般的な出来高制と比べて、進捗管理や品質管理の面で融通が利きます。」

マイルストーンのメリットとは?ビジネスでの使い方や活用法を解説

マイルストーンを利用することには、どんなメリットがあるのでしょうか。

具体的な使い方を見ながら考えていきましょう。

プロジェクトの達成やモチベーションアップ

マイルストーンを取り入れることにより、プロジェクトを達成する可能性が高まります。

プロジェクトとは得てして長期戦になるものです。例えば1年後の目標に向けて、毎日モチベーションを維持し続けるのは至難でしょう。

疲弊したり、ダレてしまったりする時があっても無理はありません。

しかし、月ごとや四半期ごとのマイルストーンを設定すると気分は大幅に変わってくるはずです。

特に進捗が順調な時は、モチベーションも好調でしょう。マイルストーンの使い方一つで、風向きは十分変わるのです。

スケジュール管理表でタスクと日程を整理

マイルストーンを設定することで、タスクや日程にも意義が生まれます。つまり、スケジュール管理がいっそう重要になるのです。

大がかりな目標の下で直線的なスケジュールを立てようとしても、今ひとつ実感が湧きづらいものでしょう。

しかし規模や期間を縮小した内容でスケジュールを考えると、一気に現実味が増しますよね。マイルストーンとは、大きな目標を縮小・短縮した一里塚というわけです。

システム開発でマイルストーンを使う意味

IT業界でもマイルストーンは使われます。例えばシステム開発におけるマイルストーンとは、作業工程上の重要な節目や区切りのことです。

具体的にはプログラム設計完了日や、運用テスト開始日・終了日といったタイミングが該当します。

つまり月次や年次といった期間よりも、作業工程上で重要なタイミングを表すものと考えればよいでしょう。

医療でマイルストーンを使う意味

医療の分野では、特にマイルストーンを使う習慣は定着していません。例えば長期入院を前提とした診療についても、「マイルストーンを設定して対応する」などといった言い方はしないようです。

ちなみに、日本にはマイルストーンという名称の医療法人が存在します。地域によっては医療機関という意味で浸透しているかもしれませんね。

建築でマイルストーンを使う意味

建築の分野におけるマイルストーンは、システム開発における用法と同じといえます。

つまり、建築・建設作業の工程で重要な節目をマイルストーンと呼ぶのです。

マイルストーンの付く言葉の意味をチェック

一般的に、マイルストーンを組み合わせたフレーズも流通しています。

主なものを3つ紹介しましょう。

マイルストーンチャート

マイルストーンチャートとは、プロジェクトや長期計画に関するスケジュールを図示する方法の一つです。

スケジュールに合わせてマイルストーンを設定し、さらに開始時期と終了時期を明記します。

マイルストーンに時系列の概念を組み合わせたチャート表、と考えればよいでしょう。

マイルストーン管理

マイルストーン管理とは、主要な工程の節目に関する進捗状況を管理することです。

単なる目標管理とは異なり、進捗状況も意識する必要があります。

マイルストーン払い

マイルストーン払いとは報酬支払形態の1つです。

作業工程ごとに予算を決め、工程の内容に応じて分割払いを実施します。

例えば工程ごとに要求する品質をランク分けしたり、またランクに応じて報酬を増減したりといった細かい設定が可能です。

マイルストーンの類語や同義語まとめ

マイルストーンには類語や同義語が存在します。

一から言葉を説明する際、役に立つのが類語や同義語による言い換えです。

マイルストーンとセットで覚えましょう。

「マイルマーカー」「マイルポスト」

マイルマーカーとマイルポストは、どちらもマイル表記に基づく距離標識のことです。

主として道路や鉄道の路線上にあり、起点からの距離を表します。

日本語の一里塚と同じと考えてよいでしょう。

「チェックポイント」

チェックポイントとは検問所・確認地点のことです。チェックポイントは単なる目標地点ではありません。

到着した際に、達成状況や進捗状況を確認する地点でもあります。マイルストーンと同じですよね。

「目処」

目処とは指標や目安のことです。ゴールとスケジュールを設定したら、次に考えるべきは何でしょうか。

お察しの通り、ゴールとスタートをつなぐ工程や指標ですよね。

つまり、指標や目安のことをマイルストーンと呼んでいるのです。

意味合いがややこしい?マイルストーンの関連語

マイルストーンとよく似ているものの、類語・同義語ではないという言葉も存在します。

代表的な関連語を2語紹介します。

ロードマップ

ロードマップとは計画表の一種で、未来予想図と訳されることもしばしばです。

特徴として、目標達成までの道筋を時系列で網羅するという点が挙げられます。

全体図を描きつつ、内容のアウトラインも引くというイメージですね。

文字からすると道路地図を連想しがちですが、別の意味があることに注意しましょう。

スケジュール

スケジュールとは、時間軸を元に設定する計画のことです。

単なる計画やプランとは異なり、期限や納期、あるいは実施日や開催日といった時間の概念が介在します。

まとめ

マイルストーンを運用することにより、節目ごとに達成状況を確認する機会が生まれます。

例えば上半期終了の時点で当初予定よりも少し進捗が遅れていたり、数値が不足していたりといったケースを考えましょう。

上半期で未達だった分は、下半期で取り返そうというプランが生まれますよね。つまり、年度終了の時点で帳尻を合わせられればOKという発想も可能になるのです。

マイルストーンを置くことは、単なる目標設定にとどまりません。進捗管理の上でも非常に役立つというわけですね。

マイルストーンをうまく利用できる人は、進捗管理も上手です。

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