「精進してまいります」の意味・使い方を解説!組み合わせフレーズ・言い換え表現も紹介

入社・就任・転勤など、新たな節目における挨拶の言葉として「精進してまいります」を使う方は少なくありません。

「精進してまいります」はやや古めかしい言い回しである一方、単に「頑張ります」と述べるより好ましいのも確か。覚えておくべき表現の1つです。

当記事では「精進してまいります」の意味・使い方・組み合わせフレーズなどを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

この記事の内容

「精進してまいります」の意味を解説!

「精進してまいります」の意味を解説!

最初に、「精進してまいります」とはどのような意味なのかを解説します。詳細は以下の通りです。

そもそも「精進」の意味と読み方は?

「精進(しょうじん)」とは元々、仏教に由来する表現。生き物の殺生を控えた「精進料理」も、仏教の理念に基づくものです。

「精進」の意味は主に2つで、1つは雑念・煩悩を捨て、仏道に専心すること。もう1つは身を清め、よこしまな行いを慎むことです。

現代語としての「精進」は主に前者の意味を踏まえ、「一所懸命に取り組む」といったニュアンスで使われます。

「精進してまいります」の意味

「精進」の意味を踏まえると、「精進してまいります」は主に心構え・所信を表すための言い回しです。

主な意味合いとしては「投げ出さずに精一杯取り組む・誠心誠意努力する」といったものが該当します。

「精進してまいります」の使い方を紹介」!

「精進してまいります」の使い方を紹介」!

基本的な意味を踏まえ、「精進してまいります」の主な使い方を解説します。詳細は以下の通りです。

「精進してまいります」を使う主な場面

「精進してまいります」を使う場面として、代表的なものは下記の通りです。

就職・転職活動の自己PR・志望動機陳述

新年の挨拶

新任・就任・転勤の挨拶

上司・役員などから激励を受けたとき

全体的にビジネスシーンで使う場面が多いと考えられます。

「精進して参ります」はNG?

「精進して参ります」はマナー違反とまではみなされないものの、日本語表現上望ましくありません。

「参ります」は、基本的に動詞として使う場合の表記。「精進して」と組み合わせる場合は、補助動詞「まいります」を適用するのが一般的です。

ちなみに上記内容は動詞「下さい」および補助動詞「ください」の区分と同じ要領であり、文部科学省によって指針が定められています。

「精進してまいります」を使った組み合わせフレーズもチェック!

紹介した意味・用法を踏まえ、「精進してまいります」を使った組み合わせフレーズについても考えてみましょう。代表的な組み合わせは下記の3つです。

より一層精進してまいります

「より一層精進してまいります」は昇進・昇格といった節目を迎え、気を引き締める意思表示の言葉です。

主に所信表明・決意表明の場面で使われます。

本年も精進してまいります

「本年も精進してまいります」は年初ならではの挨拶・決まり文句の1つです。

主に年賀状・年初のメールなどで使われますが、友人同士の言葉としては一般的ではありません。基本的にはビジネスシーンが前提です。

精進して参りますので、今後とも

「精進して参りますので、今後とも」は主に新任・着任挨拶のような節目に使う表現。

「今後ともよろしくお願いします」につなげる形で運用するのが一般的です。

なお先述の通り「精進して参ります」の表記は本来誤用のため、自身で運用する際は「精進して参りますので、今後とも」と表記しましょう。

「精進してまいります」の類語・言い換え表現は?

「精進してまいります」には類語・言い換え表現があります。代表的なものは以下の3つです。

尽力してまいります

「尽力してまいります」は、力を尽くして取り組む意思を表す言い回し。

「精進してまいります」とほぼ同義ですが、文字通りだと力を使い果たす意味が含まれるため、やや強いトーンと考えられます。

邁進いたします

「邁進いたします」は、目的に向かって突き進む意味。

「専心します」「懸命に取り組みます」といったニュアンスと概ね同じです。

誠心誠意取り組みます

「誠心誠意取り組みます」は、誠実な気持ちで取り組む意思を表す表現。

ただひたすらに取り組むのではなく、誠意を込めるニュアンスが含まれるため、ビジネスシーンでは好意的に受け止められる場合が多いです。

「精進してまいります」の例文3選!

最後に「精進してまいります」を使った例文を3つピックアップします。

例文

この度、支部長の大役を拝命いたしました。改めて精進してまいります。

例文

本日仙台支店に着任いたしました、山本です。皆様に信頼されるスタッフになれるよう、精進してまいります。

例文

おかげさまをもちまして、4月に株式上場するはこびとなりました。ますます精進してまいりますので、今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。

まとめ

「精進してまいります」は半ば定型化しており、使いやすいフレーズの1つです。誤用を防ぐためにも、正しい知識に基づいて運用するようにしましょう。

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