「馬が合わない」の意味・語源を紹介!馬が合わない上司への対応法も解説!

「相性が悪い・波長が合わない」といった言い回しの代わりに、「馬が合わない」と表現する場合があります。

比喩表現の一種であり、「相性が悪い」のような直接的な言い回しを避ける点でもスマートです。

「馬が合わない」の意味・語源を紹介!馬が合わない上司への対応法も解説!

当記事では「馬が合わない」の意味・言い換え表現のほか、職場にいる馬が合わない上司への対応法についても解説します。ぜひ最後までお読みください。

この記事の内容

「馬が合わない」の意味・語源・由来を解説!

「馬が合わない」の意味・語源・由来を解説!

まず、「馬が合わない」の基礎知識を理解しましょう。「馬が合わない」の表現は乗馬に由来します。

騎手と馬の相性が合わない場合、言うことを聞かない・振り落とされるといった現象が起きるため、正常に走れません。

上記を踏まえ、相手との相性が合わないさまを比喩する意味として「馬が合わない」と表現します。

相手との上下関係・主従関係については問われないため、どちらが騎手・馬に該当するかを気にする必要はありません。

「馬が合わない」の類語・言い換え表現をチェック!

「馬が合わない」の類語・言い換え表現をチェック!

「馬が合わない」の類語・言い換え表現として代表的なフレーズは以下の4つです。各表現の詳細を解説します。

気が合わない

「気が合わない」とは思考・思想といった、内面的な考え・感覚がマッチしない旨の表現です。

「馬が合わない」とほぼ同義であるものの、表現としてやや直接的な印象を与えます。

反りが合わない

「反りが合わない」とは、異なる刀同士の反り具合がうまく整合しないこと。

上記の状況から転じて、特定人物との相性がスムーズにマッチしないさまを表します。

「ソリが合わない」の表記もしばしば見られますが、本来は正しくありません。

波長が合わない

「波長が合わない」とは、姿勢・態度・価値観といった内在的な要素がマッチしない意味合い。

いわゆるノリ・トーンなどが合わないさまを表すものであり、ビジネスシーンでも採用される場合があります。

相性が悪い

「相性が悪い」とは、考え方・意見などが合わない意味の表現です。

「馬が合わない」と概ね同義であるものの、やや直接的で厳しいイメージを与えます。

状況によっては「馬が合わない」「波長が合わない」のような表現に言い換える方が無難です。

馬が合わない人の特徴を紹介!

人に個性がある以上、自身にとって「馬が合わない人」は存在します。

「馬が合わない人」の主な特徴を紹介しますので、判断の参考にお役立てください。

第一印象が悪い

「馬が合わない人」の大きな特徴として挙げられるのは、第一印象が悪い点です。

たとえば初対面にもかかわらず失礼な発言が多い・不快な態度をとるといった事例が典型的です。

人見知りや照れ屋である可能性も考えられるものの、必要のない場面で悪い印象を与える人物は、馬が合わない可能性が高いと考えられます。

意見やスタンスの隔たりが大きい

ビジネスや組織運営においてはしばしば、意見やスタンスの相違が生じます。

意見やスタンスの隔たりが大きい人物はいわゆる相容れないタイプであり、馬が合いません。

注意点としては仮に意見が対立したとしても、あくまで目的合理的なアプローチの違いによる場合もあります。

上記のような場合、必ずしも人間的に馬が合わない・波長が合わないとは限らないため、相手の立場・意見も尊重するようにしましょう。

共通項が少ない・相手に興味を持てない

共通項が少ない・相手に興味を持てないといったポイントは、主に対人関係において浮上する事象。

特に年代に大きな差があると興味・関心の対象が異なる場合が多く、価値観の違いも生じやすいです。

相手に対して嫌悪感がある場合は別として、単に興味を持てない場合は、自身の理解が不十分である可能性があります。

「馬が合わない」と決めつけるのでなく、相手から学ぼうとする姿勢によって好転する場合も少なくありません。

スピリチュアル・生理的に合わない

スピリチュアルな理由によって嫌悪感を抱いたり、生理的に合わないと感じたりする場合もあります。

たとえば声のトーン・仕草・立ち居振る舞いなどは相手の人生を通して形成されたものであり、基本的には外部の人間が口出しする事項ではありません。

相手にネガティブな印象が付きまとう場合は無理に距離を詰めず、敬遠するのも効果的です。

職場の馬が合わない上司への対応法は?

「馬が合わない人」が職場にいる場合も珍しくありません。特に直属の上司である場合は、上手に対応する必要があります。

「馬が合わない人」が職場の上司である場合を想定し、対応法を考えましょう。詳細は以下の通りです。

尊敬できる・学ぶべき部分を探す

「馬が合わない」と感じる理由として、そもそも相手を尊敬していない・学ぼうとしていない可能性が挙げられます。

対象が尊敬や学習の対象である場合、馬が合う・合わないといった問題は二の次です。

上司に付き従い、懸命に食いついて学ぶ姿勢を打ち出しましょう。

話をよく聞き尊重する

上司に付き従う際には、話をよく聞いて尊重しましょう。

理解不十分なまま生返事したり、無意味に反抗したりといった姿勢はNG。学び、成長する機会を逃してしまいます。

自分と異なる考え方を理解し、知識・経験として取り入れる姿勢が欠かせません。

サバサバと対応する

サバサバと対応するのも大事なポイントです。無理に愛想を振りまいたり、必要以上に低姿勢で対応したりする必要はありません。

不自然な振る舞いはストレスの原因になるだけでなく、一度始めると継続する必要性も生じます。

失礼に当たらない程度のさじ加減で上手に対応しましょう。

共通点を探す

「馬が合わない」と感じる理由として、共通点を見出していない可能性が挙げられます。

趣味・人生観など、仕事以外でも共通の話題や価値観があると、途端に距離が縮まるもの。

尊敬できる・学ぶべき部分を探す過程で、新たに共通点を見つけられる場合もあります。

「馬が合わない」の例文2選!

紹介した基礎知識に基づき、「馬が合わない」を文章に組み込んでみましょう。例文を2つ紹介します。

例文

「新任の課長と馬が合わないんだよ」
「そりゃ困ったね。人柄はどうなの?」
「厳しいけど、人が悪いわけではなさそうなんだよね」
「だとしたら、君が課長の考えを理解できていないだけかもよ」
「その可能性もあるなぁ。よし、謙虚に向き合うよ」

例文

「せっかく希望の会社に入れたけれども、どうも馬が合わないなぁ」
「あれ、なにかハラスメントにでも遭った?」
「いや、企業風土というかね」
「そりゃ『水が合わない』の間違いだよ。『馬が合わない』は相性の合わない人に対して使う言葉だね」
「本当かい、あぁ恥ずかしい…」

「馬が合わない」の英語表現

最後に、「馬が合わない」の英語表現を紹介します。

・“be compatible with A”
(Aとは気が合わない)

・“incompatible”
(相性が合わない)

まとめ

「馬が合わない」はネガティブな表現であるものの、使い方次第ではソフトな言い回しとみなされます。

同じニュアンスでも、聞き手に不快な印象を与えないように配慮するのは大事なマナーです。

当記事で紹介した内容を参考に、「馬が合わない」を上手に活用しましょう。

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