「どうぞよろしくお願いします」の意味・使い方を解説!英語・韓国語での表現も紹介

「どうぞよろしくお願いします」は、挨拶やお願いの定番フレーズです。

日本語ならではの言い回しとしても有名で、外国語ではピンポイントの表現が難しいと言われています。

当記事では「どうぞよろしくお願いします」の意味・使い方のほか、英語・韓国語での表現を紹介します。

この記事の内容

「どうぞよろしくお願いします」の意味を解説!

「どうぞよろしくお願いします」の意味を解説!

そもそも「どうぞよろしくお願いします」とは、どんな意味の表現であるかを確認しましょう。

「宜しく」と表記しない理由についても解説します。

丁寧にお願いする意味

「どうぞよろしくお願いします」の動詞部分は「お願いする」であり、本質的には相手に対してお願いする意味に集約されます。

日本語ならではの言い回しは、「どうぞ・よろしく」の二語によるもの。

特に「よろしく」のエッセンスは曖昧で、漠然と良いもの・望ましいものを指す意味合いです。

以上を踏まえ、「どうぞよろしくお願いします」とは、「どうか良い風にお願いします」と述べるのと同義といえます。

「宜しく」と表記しない理由

現代語において、「よろしく」の表記は平仮名が一般的です。

一部に「宜しく」の用例もあるものの、好ましくありません。

というのも「宜しく」は当て字であり、元々存在しない表記であるため。

行政が定める『公用文における漢字使用等』においても、「よろしく」の表記と定められています。

「どうぞよろしくお願いします」の使い方を紹介!

「どうぞよろしくお願いします」の使い方を紹介!

紹介した意味に基づき、「どうぞよろしくお願いします」の使い方についてもチェックしましょう。

詳細は以下の通りです。

依頼する場合

「どうぞよろしくお願いします」は、依頼する際の結びに使えます。

用件を伝えた後、「どうぞよろしくお願いします」と付け加える使い方が一般的。

注意点として、依頼の内容を詳しく伝えずに「どうぞよろしくお願いします」と発言すると、無責任な印象を与えてしまいます。

自己紹介・挨拶

自己紹介・挨拶の終わりに「どうぞよろしくお願いします」と付け加える使い方は、結びの一言として効果的です。

自己紹介・挨拶は内容・用件のみ伝えればよいわけではありません。

これからお世話になる相手に対し、好印象を与える必要があります。

「どうぞよろしくお願いします」の一言は、改めて建設的な姿勢を表すのに効果的です。

メール・文書の結び

「どうぞよろしくお願いします」はメール・文書の結びにも使われます。

用件・本文を述べた後に話全体を締めくくるとともに、今後も良い協力関係を維持したいといった意味合いを込めて一言添えるのが一般的。

英語表現の“Best regards”は、「どうぞよろしくお願いします」に比較的近い位置づけです。

お歳暮・年賀状

「どうぞよろしくお願いします」はお歳暮・年賀状に添える一言としても効果的。

たとえば最後に「来年もどうぞよろしくお願いします」「今年もどうぞよろしくお願いします」と添えれば、年末・年始に相応しい結びの一言として使えます。

「どうぞよろしくお願いします」の言い換え表現をチェック!

「どうぞよろしくお願いします」の主な言い換え表現は以下の3つです。各表現の詳細を解説します。

よしなにお願いします

「よしなにお願いします」は、「よろしくお願いします」のやや古風な言い回しです。

「よしなに」は現代語の「よろしく・よいように」といった意味を表します。

大和言葉のひとつであり、特定地方の方言ではありません。

年配層のほか、割烹料理店のような一部の飲食店で使われる場合があります。

どうぞよろしくお願いいたします

「どうぞよろしくお願いいたします」は、「どうぞよろしくお願いします」よりも一段階丁寧な言い回し。

補助動詞「します」の代わりに「いたします」を適用し、より丁寧の度合いを高めた表現です。

社内向けの挨拶であれば「どうぞよろしくお願いいたします」で問題ないため、外部向けの丁寧な挨拶が必要な場合に使いましょう。

何卒よろしくお願いします

「何卒よろしくお願いします」は、ややかしこまった挨拶のフレーズです。

話し言葉としても使えますが、どちらかといえば書き言葉に適しています。

意味そのものは「どうぞよろしくお願いします」と同じなので、受け手に対するトーンを使い分けたい場合に活用しましょう。

「どうぞよろしくお願いします」に対する返答・返信を紹介!

「どうぞよろしくお願いします」に対する返答・返信として相応しい表現は以下の3つです。

参考にお役立てください。

承知いたしました

「承知いたしました」は、依頼・申請・要請などを受け入れる趣旨の返答です。

挨拶に対して「承知いたしました」と返すのは不自然なので、何らかの申し入れがなされた状況が前提。

丁寧の補助動詞「いたしました」で返す点を考慮すると、目下以外の相手も想定した表現です。

かしこまりました

「かしこまりました」は「承知いたしました」と同義の表現。

何らかの申し入れに対する返答として使います。

どちらかといえば外部向けのトーンであり、接客・応対時の受け答えに適した表現です。

注意点として、社内の相手に使うとよそよそしい印象を与える可能性があります。

こちらこそよろしくお願いします

「こちらこそよろしくお願いします」は、初顔合わせなどの挨拶に対する返答・返信として相応しい一言。

全体に向けたスピーチのような挨拶ではなく、個人に向けての挨拶に対する返答に適しています。

返信の目的で使う場合、文書だと前後関係がわかりにくいため、メール・SNS上で相手の文章を引用しつつ返す要領が望ましいです。

「どうぞよろしくお願いします」の外国語表現

「どうぞよろしくお願いします」の外国語表現として、英語・韓国語による言い回しを紹介します。

参考にお役立てください。

英語表現

「どうぞよろしくお願いします」の主な英語表現は以下の2つです。

・“Nice to meet you.”
(はじめまして、よろしくお願いします)

・“I look forward to working with you.”
(あなたと一緒に働くのが楽しみです)

韓国語表現

「どうぞよろしくお願いします」の主な韓国語表現は以下の2つです。

・“잘 부탁 드립니다”
(どうぞよろしくお願いします)

・“부디 잘 부탁드립니다”
(何卒よろしくお願いします)

まとめ

「どうぞよろしくお願いします」は挨拶・依頼・申請など、多くの用途で使われる表現です。

便利である反面、内容や気持ちを込めて使う姿勢が欠かせません。

当記事で紹介した内容を参考に、「どうぞよろしくお願いします」を適切に運用しましょう。

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